電機・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関するEU指令の最近の改定により、2025年2月24日までに、特殊用途向けの多くの蛍光灯に適用されている水銀に関する、現行の適用除外が撤廃されます。これらは、EU REACH規則の条項 2(b)(4)-Iで定義されています。適用除外撤廃後、欧州では、この適用除外に基づく蛍光灯のテクノロジーを含む新しい機器の販売は出来なくなります。 現在、エックスライト製の標準光源装置 SpectraLight QCに搭載されている蛍光灯は、このカテゴリの適用除外に該当します。 この規制に対応するため、当社は欧州におけるSpectraLight QCの販売を2025年2月24日以降停止しますが、適用除外撤廃後もサービスと交換部品でのサポートは規制の対象とならないため、販売を継続いたします。 この決定を受けて他の地域の国々も、欧州の規制に合わせると予想されます。近い将来、市場ではあらゆる種類の蛍光灯の販売が禁止されるでしょう。 こうした規制強化と、それに伴う蛍光灯製造の縮小により、蛍光灯の供給と調達はより厳しくなり、サプライヤーは蛍光灯の生産を集約しています...
皆様の色の品質管理の工程には、目視評価が含まれていますか? もしそうでないなら、含めた方が良いでしょう。 標準光源装置SpectraLight QCを目視評価ワークフローの一部として使用 どの業種でも、色の評価は、測色計でサンプルを測色するだけではありません。測色計は色を許容範囲内だと表示していても、その結果は必ず人間の目に正しく見えるとは限りません。 顧客からの拒否を最小限に抑えるには、色管理プロセスに照明ブースでの視覚評価を含める必要があります。特に、同じ製品の異なるパーツを生産する場合です。なぜなら、工場内だけでなく、屋外や蛍光灯のある店舗など、世の中にどこで見られても、色の統一感が必要だからです。 本日は、皆様の品質管理の工程を、可能な限りレベルアップするために、目視評価するための10のヒントを紹介します。 目視評価に欠かせない標準光源装置を使用 エックスライト社製の標準光源装置SpectraLight QCは、さまざまな光源の下で色を評価・比較するための制御された環境を提供します。ここでは、標準光源装置の導入によって、色評価の工程を最大限に活用するための 10 のヒント...
なぜ分光測色計の校正が必要なのか? 分光測色計は現在、ほとんど100%デジタル化されています。実際、電球以外、アナログ部品はほとんどありません。デジタルは、アナログと比べ、安定性が高いものの、 許容誤差が非常に小さくなっています。このような厳しいスペックに収まるため、定期的に分光測色計の校正を行う必要があります。 電球の安定性 分光測色計と電球を使用し続けると、性質が変わり始めます。分光測色計の校正は、 このような電球の光生性能を補正するためです。慎重に校正を行うことで、電球の寿命が尽きるまで、何か月、あるいは、何年も安定した測定が可能になります。 タイルとレンズの清浄度 装置内には、色空間における2つの既知ポイント、すなわち定義された白と黒の設定があります。工場では、白のキャリブレーションタイルを定義するため、完全な反射率曲線が作られ、さらにブラックトラップ内の黒点を定義するため、完全な反射率曲線が作られました。白と黒の正確な位置は、キャリブレーションのため、デバイス内に設置されました。 白いタイルが少し汚れると、白い点が横軸の黒に向かって下がります。白点だけでなく、その線上にあ...
色は大事だと、よく言われています。なぜ大事なのか知っていますか。実際、生産工程において、色はとても重要な要素です。しかし、残念ながら、多くのメーカーは、色を正しく表現することが以前と比べ、はるかに難しくなったと気づいています。なぜなら、取引先のブランドは、より厳しい許容範囲を満たすことを求めています。 その理由の一つは以下のとおりです。 メタリックパッケージ、真珠光沢仕上げ、カスタムファブリック、鮮やかな新色など、色技術の進捗は顧客を魅了する一方で、生産における一貫性を持たせることがより難しくなっています。 たとえば、コンポジットデッキを例としてあげましょう。以前はグレーかブラウンの2択しかありませんでした。そして、デッキ全体に調和が取れていけば、お客様は十分満足されました。しかし、今では、深い木目模様やエキゾチックな色など、多くの選択肢があります。そのため、メーカーは2~3色ではなく、数10色を管理しなければなりません。統一感を出すために、より難しくなりました。 パッケージもそのひとつです。かつて、印刷された箱のみが並んでいたお店でも、今はホイルパウチやブリスターパック、マルチ基...
カラーワークフローにおいて、品質管理は重要な要素の一つです。多くの場合には、ポータブル型分光測色計が使用されます。場合によっては、ベンチトップ型分光測色計がより適切な選択となります。 本日は品質管理にベンチトップ型分光測色計を選択する理由と、カラーワークフローを最良にするためのコツを紹介します。 品質管理にベンチトップ型分光測色計を選択する5つの理由 1 - 高精度である エックスライト社のポータブル型分光測色計は非常に高精度ですが、ベンチトップ型分光測色計はさらに最高の精度を持ち、測定機器間の誤差も少なくなっています。許容範囲が厳しい場合や、偏差が受入率(および廃棄率)に影響する可能性がある場合は、品質管理用のベンチトップ型分光測色計の購入を検討する必要があります。 2 - サンプルのサイズが小さい ポータブル型分光測色計の最大メリットはサイズと重量です。小型で、持ち運びが安易により、入荷から、生産、研究ラボまで、あらゆる場面で測色を行えます。 しかし、サンプルが比較的小さく、ベンチトップ型でも測色できる場合、ベンチトップ型分光測...
測色は、色の重要な作業において、色の品質を指定・定量化・伝達・定形化・検証するために必要です。色の感じ方は人それぞれ異なるため、測色は目視評価より正確な結果を得られます。 色測定とは? 色測定は、サンプルによって放射・透過・反射される光の量をとらえ、スペクトルデータとして定量化することで、光源の変化分も捉えることが出来ます。測色計(分光測色計)で行う色測定は、目視評価より正確です。なぜなら、人間の色認識は差を表すのは得意ですが、定量的に示すことは不得意です。色に関わる重要な作業には、色を識別・定量化・伝達・区別するための分光測色計の導入を強く推奨します。 色波長の測定方法 色を測定するには、分光測色計と呼ばれる測色装置でサンプルに光を当て、人間の目に見える波長範囲である380nmから780nmの範囲で透過または反射した光の量をとらえます。分光測色計は波長範囲にわたるスペクトル波長測定に基づき、計算を行い、スペクトルデータを定量化します。 測色計とは? 測色計には、色彩計と分光測色計の2種類あります。 色彩計は人間の目と同じように色を認識し、赤・緑・青を感じる3...
2020年、製造業界は仕事のやり方を見直さなければなりませんでした。 世界中でコロナウィルスの影響により、試作品を確認するための移動が制限され、現物サンプルの出荷が遅れました。 多くのメーカーは、生産を継続するためにデジタル・カラーサンプルを使用する方法を模索し始めましたが、 問題はカラーサンプルが正しい見え方を再現できないことでした。 デスクトップアプリケーションPANTORAは、この問題を解消します。 PANTORAを使えば、ユーザーは分光測色値を計測またはインポートし、バーチャル・マテリアルとして保存、管理、表示、編集、レンダリングすることができます。 また、PANTORAはこれらのバーチャル・サンプルをAppearance Exchange File (AxF)フォーマットにデジタル交換し、3Dレンダリングアプリケーションで使用することができます。 現在、PANTORAのレンダリングパートナーはRGBデータのみをサポートしています。 しかし、スペクトルを組み込むための機能が実装されるまでは、PANTORAを使ってスペクトル・データをRGBデータに変換することができます。 ここで...
ICCカラーマネジメントとは、撮影からプルーフィング、最終出力まで、予測でき、一貫性があるワークフローを実現することです。 カラーマネジメントのワークフローを実現するために、デバイスのキャリブレーションを行い、カメラやモニター、プロジェクター、スキャナー、プリンターなど、すべてのコンポーネントに対して、ICCプロファイルを作成する必要があります。 なぜキャリブレーションとプロファイルが必要なのか? 最高の結果を得るためには、ワークフローにおける各デバイスのキャリブレーションを行い、正確にカラーを実現できるようにする必要があります。 次に、同じカラーの認識が一致するため、ICCプロファイルを作成する必要があります。なぜかというと、同じ色でも、再現フォーミュラーがそれぞれのデバイスで大きく異なるからです。 カメラとモニターは同じRGBでも、色再現の手段が異なります。CMYKを使用するプリンターとプレス(印刷機)も同様です。ICCプロファイリングは、両者に共通認識を与え、カラーデータを共有できるようにするものです。 ICCプロファイル作成方法一覧 エックスラ...
色の見え方を言えば、私たちの目は騙されることが多くあります。原因としては、私達の脳が膨大な情報の量を管理し、最善の方法で処理することです。また、遺伝や環境等の影響もあります。そのため、私達は誰でも少しずつ違った色を感じています。しかし、私達が見る色に何よりも、最も大きな影響を与えるのは光です。 ここでは、光が色の知覚に与える影響について、わかりやすくご紹介します。 RGB 色度図 光の色温度 虹色(ROYGBIV)と呼ばれる可視光線のスペクトルは、約380〜720ナノメートルの光の波長を含み、赤、緑、青の3原色に分解することもできます。この3原色を様々な組み合わせで混ぜることで、何百万色もの美しい色を作り出すことができます。加法混色の場合、同じ量の光を混ぜると、その色が白として認識されます。 これが加法混色の基礎です。 白は色がないのではない 奇妙に聞こえるかもしれませんが、物体そのもの自体には色がありません。どの波長の光を吸収し、どの波長の光を反射するかという性質を持っています。その反射光が人間の目に入り、色として認識されます...
紙、テキスタイル、プラスチック、コイルコーティング、ガラス業界など、インライン測色の意味を解説 エックスライトのインライン測色ソリューションを使用すると、さまざまな業界のメーカーは、生産全体を通じ、色の正確性と一貫性を評価でき、ISOのコンプライアンスを追跡できるようになります。インラインシステムは、製品の製造中にリアルタイムで色を監視し、製品が仕様外に逸脱し始めた場合に、オペレータに警告を出し、製品が無駄になる前に修正を行うことができます。 トラバースビームに取り付けられた非接触式インライン分光測色計ERX145はシートの左側、中央、右側を自動的に測定します。 エックスライトのインライン測色ソリューションは非接触分光測色計とESWinソフトウェアを使用しています。多くの装置は、スタンドアロンのラボユニットとしても機能しますが、システムには分光測色計をラインに設置するための移動フレームとロボットアームが含まれることがあります。用途やニーズに応じて、エックスライトのインライン測色ソリューションはプロセスコントロールシステムと連携し、リアルタイムのクローズドループの色補正を実現する...